2024.05.10

家づくり日記

家族がもっと仲良くなるダウンフロアリビングの魅力を解説!

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開放感とプライバシーを両立させる住まいづくりに注目が集まっています。
現代の家族にとって、一緒に過ごすリビング空間と、それぞれのプライベート空間のバランスは、快適な生活を送る上で重要な要素となっています。
今回は、その両立を実現するための設計手法の一つであるダウンフロアリビングに焦点を当てて、その魅力と設計上のポイントについて解説します。
 

□ダウンフロアリビングとは?

 
ダウンフロアリビングとは、リビングの一部を一段下げて設計することにより、開放感とプライバシーを兼ね備えた空間を生み出す設計手法です。
この設計により、リビングは他の空間と緩やかに区切られ、家族が一緒にいる時間と個々の時間を自然と分けられます。
ダウンフロアのリビングは、天井が高くなり、空間に立体感が生まれるため、より開放的な雰囲気を楽しめます。
 

□ダウンフロアリビングのメリットを解説

 
ダウンフロアリビングは、現代の住宅設計において人気を集めているスタイルの一つです。
この設計は、ただ単に部屋の一部を数段低くするだけでなく、そこに機能的かつ美的な価値を加えられます。
以下に、ダウンフロアリビングの主な利点をさらにご紹介します。
 
1:空間が広く見える
 
ダウンフロアリビングの魅力の一つは、空間が広く見えることです。
床を数段下げることで、天井までの距離が相対的に増え、部屋がより広々とした印象を与えます。
この錯覚は、特に小さな家やアパートメントにおいて、空間を最大限に活用するうえで非常に効果的です。
天井の高さが増すことにより、部屋全体がより開放的で、息苦しさを感じにくい空間に変わります。
 
2:リラックスしやすい空間の提供
 
ダウンフロアリビングは、リラックスしやすい特別な空間を提供します。
一段低い部分は、自然とプライベートなエリアとなり、そこでは家族や友人とリラックスしながら時間を過ごせます。
 
このような区画は、日々の疲れを癒す安らぎの場所として、また、家の中心的な集まりの場所として、大切な役割を果たします。
リビングの快適さは家全体の居心地に影響を与えるため、このような工夫は住宅の質を向上させます。
 
3:空間のゾーニング
 
ダウンフロアリビングは、空間の自然なゾーニングを促進します。
リビング内で異なる高さの空間を作ることにより、同じ部屋の中で異なる活動領域を設定できます。
 
例えば、ダウンフロア部分を読書やリラックスのためのエリアとし、他の部分を日常の活動やゲストの接待に使用できます。
このような区分けは、空間の機能性を高め、より有効に活用可能になります。
 
4:デザインの多様性
 
ダウンフロアリビングは、リビングルームのデザインに多様性をもたらします。
この設計を採用することで、照明や家具の配置、装飾の選択において新たな可能性が生まれます。
 
例えば、ダウンフロアの部分には特別な照明を設置して、雰囲気を変えたり、視覚的なアクセントを加えたりできます。
また、この空間はアート作品を展示したり、特別なインテリアを配置するのにも適しています。
 
5:コミュニケーションの促進
 
ダウンフロアリビングは、家族間のコミュニケーションを促進するという大きなメリットがあります。
リビングの中に自然な集まりの場が形成されるため、家族がそこに集まりやすくなり、会話が生まれやすい環境が整います。
 
特に、床の高さが異なることで、座る位置に応じて視線が交錯しやすくなり、自然とコミュニケーションが活性化します。
家族や友人が集うリビングは、笑顔と会話があふれる温かな空間となるでしょう。
 

□ダウンフロアリビングを考える上での注意点

 
ダウンフロアリビングは多くのメリットがありますが、導入時にはいくつかの注意点があります。
ここでは、計画段階で考慮すべき主要なポイントを紹介します。
 
1:赤ちゃんや高齢者への配慮
 
ダウンフロアリビングは段差があるため、赤ちゃんや高齢者がいる家庭では転倒のリスクがあります。
安全対策として、手すりの設置やスロープの利用を検討することが重要です。
 
2:リビングスペースの限定性
 
ダウンフロアリビングはリビングの一部分を下げるため、その部分の用途が限定されがちです。
家具の配置やリビングの使い方を事前によく検討し、柔軟性を持たせる工夫が求められます。
 
3:掃除の手間
 
段差があると、その部分の清掃が普通のフラットな床面よりも手間がかかります。
特に、ダウンフロア部分はホコリがたまりやすいため、掃除のしやすさも考慮する必要があります。
 
4:長期優良住宅認定への影響
 
ダウンフロアリビングを設計する際は、床下空間の高さが長期優良住宅の基準に達しているかを確認する必要があります。
長期優良住宅の認定を受けるためには、床下空間の有効高さが330mm以上必要ですが、ダウンフロアの設計によってはこの基準を満たさない場合があります。
また、気密の観点からも建物の状況や間取りによってデメリットが生じる場合もあります。
(詳しくは工務店の設計担当に確認してみてください)
 

□まとめ

 
ダウンフロアリビングは、家族が共に時間を過ごすリビングスペースに開放感とプライバシーをもたらします。
 
しかし、その設計と導入には、赤ちゃんや高齢者の安全、空間の使い勝手、清掃のしやすさ、住宅の認定基準など、多くの要素を考慮する必要があります。
これらのポイントをしっかり押さえ、家族のニーズに合わせた最適なダウンフロアリビングを設計しましょう。
 
当社は和歌山県田辺市周辺を中心に紀南地域で家づくりを行っています。
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