2024.08.02

家づくり日記

長期優良住宅とは?省エネ基準と認定条件を解説!

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環境に配慮した住まいを実現したいとお考えの方の中には、長く住み続けられる、そして資産価値も高い住宅を探している方もいるのではないでしょうか。
近年注目されている「長期優良住宅」は、まさにそんなニーズに応える住宅です。
長期優良住宅は、国が定めた基準を満たし、認定を受けた住宅のことです。
単に長持ちするだけでなく、環境負荷の低減にも貢献します。

本記事では、長期優良住宅の定義やメリット、そして最新の省エネ基準について解説していきます。
これから家を建てる、または建て替えを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

□長期優良住宅の基本特性とメリット

長期優良住宅は、国が定めた厳しい基準をクリアした、高品質な住宅です。
単に建物の耐久性が高いだけでなく、住み心地の良さ、そして将来的な資産価値の維持という点でも優れています。

1: 長期優良住宅の定義

長期優良住宅とは、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づき、国が定めた基準を満たし、特定行政庁(都道府県または市区町村)から認定を受けた住宅のことです。

2: 長期優良住宅のメリット

長期優良住宅のメリットとしては、 高い耐久性とメンテナンスのしやすさがあります。
また、資産価値の維持や税制優遇、補助金制度の活用、光熱費の削減などの金銭面の利点もあります。

3: 長期優良住宅の選び方

長期優良住宅を選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

・認定基準の確認
・ 構造躯体の耐久性
・メンテナンスのしやすさ
・省エネ性能
・建築業者との信頼関係

お困りのことがあればぜひ当社にご相談ください。

□長期優良住宅の省エネ基準と認定条件

長期優良住宅は、高い耐久性だけでなく、省エネ性能についても厳しい基準を設けています。

*省エネ性能の向上のための具体例

1: 高性能な断熱材の採用

従来の断熱材よりも断熱性能の高い、高性能グラスウールや発泡ウレタンなどの断熱材を採用することで、熱の逃げを抑制し、室内の温度を快適に保てます。

2: 高断熱サッシの採用

断熱性能の高いペアガラスやトリプルガラスを採用することで、窓からの熱の逃げを抑制し、冷暖房効率を向上させます。

3: 太陽光発電システムの導入

太陽光発電システムを導入することで、電気料金の削減が可能となります。

4: 高効率な給湯器の採用

エコキュートやガス温水器など、高効率な給湯器を採用することで、給湯効率を向上させ、エネルギー消費量を削減できます。

5: LED照明の採用

従来の白熱電球や蛍光灯に比べて消費電力が少ないLED照明を採用することで、電気料金を削減できます。

*その他の認定条件

長期優良住宅の認定を受けるためには、省エネ性能だけでなく、以下の条件も満たす必要があります。

1: 耐震性

耐震等級3相当の耐震性能を有している必要があります。

2: 構造躯体の耐久性

構造躯体の耐久性が高く、長期にわたって安全な構造である必要があります。

3: 維持管理・更新の容易性

点検や補修がしやすい構造である必要があります。

4: バリアフリー性能

高齢者や障害者が住みやすいように、バリアフリー設計が必要です。

5: 災害への配慮

自然災害に強い構造である必要があります。

□最新の認定基準と省エネ対策の強化

長期優良住宅の認定基準は、時代の変化に合わせて見直されています。
特に近年では、地球温暖化対策や災害対策の観点から、省エネ性能や耐震性能の強化が進められています。

1: 災害配慮基準の創設

2022年2月20日に施行された災害配慮基準では、長期優良住宅の認定基準として「自然災害による被害の発生の防止又は軽減に配慮されたものであること」が新たに追加されました。
これは、地震や洪水、台風などの自然災害から住宅を守るための対策強化を目的としています。

2: 既存住宅の認定制度の創設

長期優良住宅の認定制度は、新築住宅だけでなく、既存住宅にも適用されるようになりました。
既存住宅を長期優良住宅として認定を受けるためには、新築基準または増改築基準を満たす必要があります。

3: 省エネ性能の上位等級の創設

2050年カーボンニュートラル実現に向け、省エネ性能のさらなる強化が進められています。
住宅性能表示では、ZEH水準を上回る断熱等性能等級6・7が新たに創設されました。
長期優良住宅では、これらの省エネ性能の上位等級を取得することが求められます。

4: 省エネ対策の強化

長期優良住宅の省エネ対策は、断熱性能の強化、一次エネルギー消費量性能の向上、必要な壁量の基準引き上げなど、多岐にわたります。
特に断熱性能については、ZEH水準の基準への引き上げが求められ、高性能な断熱材や高断熱サッシの採用が必須となります。

□まとめ

長期優良住宅は、高い耐久性、資産価値の維持、税制優遇などのメリットがあり、環境負荷の少ない省エネ性能も備えています。
最新基準では、災害への配慮や省エネ性能のさらなる強化が求められており、長期的な視点で住まいを選ぶ上で非常に魅力的な選択肢となります。
本記事では、長期優良住宅の定義、メリット、省エネ基準、最新の認定基準について解説しました。
これから家を建てる、または建て替えを考えている方は、長期優良住宅の認定基準やメリットを理解した上で、最適な住まいを選びましょう。

和歌山県田辺市周辺を中心に紀南地域で家づくりをお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。

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