2025.03.03

家づくり日記

屋根裏断熱にスタイロフォームとは?種類と費用・施工方法を解説

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屋根裏の断熱、悩んでいませんか?夏の暑さや冬の寒さ、そして光熱費の高騰…。
快適な住まいを実現するために、屋根裏断熱は重要な課題です。
その中でも、扱いやすい素材として注目されているのがスタイロフォームです。
今回は、屋根裏断熱にスタイロフォームを使用するメリット・デメリット、種類、選び方、施工方法、費用まで、具体的な情報を網羅してお届けします。

屋根裏断熱のスタイロフォームの特徴

スタイロフォームとは何か

スタイロフォームは、押出し発泡ポリスチレンという素材で作られた断熱材です。
ポリスチレン樹脂を発泡成型することで、無数の独立気泡構造が形成され、これが優れた断熱性能を発揮する秘密となっています。
気泡内に封入されたガスが熱の移動を効果的に抑制し、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすための快適な空間づくりに貢献します。

スタイロフォームの種類と選び方

スタイロフォームには、厚さや断熱性能、強度などが異なる様々な種類があります。
屋根裏断熱を行う際には、適切な種類を選ぶことが重要です。
厚さは、断熱性能と施工のしやすさのバランスを考慮して決定しましょう。
一般的には、50mm以上の厚さが推奨されています。
また、耐熱性や耐水性なども考慮し、用途に合わせた製品を選びましょう。
ホームセンターなどで様々な種類が販売されているので、事前に仕様を確認し、自身の屋根裏の状況に最適なものを選びましょう。

スタイロフォームのメリット

スタイロフォームのメリットは多岐に渡ります。
まず、その優れた断熱性能です。
独立気泡構造により熱伝導率が低く、高い断熱効果を発揮します。
これにより、冷暖房効率が向上し、光熱費の削減にも繋がります。
さらに、耐水性に優れているため、湿気や結露による劣化の心配が少なく、長期的な使用が可能です。
また、軽量で加工しやすいことも大きなメリットです。
カッターナイフで簡単にカットできるため、施工が容易で、複雑な形状にも対応できます。
防蟻性能も高く、シロアリ被害の予防にも役立ちます。

スタイロフォームのデメリット

スタイロフォームにもデメリットが存在します。
一つは、紫外線への弱さです。
直射日光に長時間さらされると、変色や劣化が起こる可能性があります。
施工時には、紫外線対策が必要です。
また、軽量である反面、風で飛ばされやすいという弱点もあります。
施工時は強風を避け、必要に応じて重しを使用するなど、飛散防止対策を講じましょう。
さらに、衝撃に弱く、割れやすいという性質もあります。
取り扱いには注意が必要で、施工時には丁寧な作業を心がけましょう。

スタイロフォームの施工方法と注意点

スタイロフォームの施工は比較的容易ですが、いくつかの注意点があります。
まず、下地となる屋根裏の状況をしっかり確認しましょう。
リフォームなどで既存の断熱材がある場合は、撤去が必要となる場合があります。
断熱材を敷き詰める際には、隙間なく施工することが重要です。
隙間があると断熱性能が低下するため、丁寧に作業を行いましょう。
また、スタイロフォームは釘やビスでは固定しにくいので、専用の接着剤を使用するか、断熱材を固定する金具を使うことをお勧めします。
作業中は防護服を着用し、肌への刺激を防ぎましょう。
施工後には、仕上げ材で覆い、紫外線からスタイロフォームを守ることが重要です。

屋根裏断熱のスタイロフォームと他の断熱材の比較

グラスウールとの比較

グラスウールは、ガラス繊維を原料とした断熱材で、スタイロフォームと比較すると、断熱性能は同等かやや劣る場合が多いです。
しかし、グラスウールは通気性に優れているため、結露のリスクを軽減できるというメリットがあります。
一方、スタイロフォームはグラスウールよりも施工が容易です。
また、グラスウールはチクチクとした感触があり、取り扱いには注意が必要です。

ロックウールとの比較

ロックウールは、岩石を原料とした断熱材で、不燃性という大きなメリットがあります。
スタイロフォームは燃えやすいというデメリットがあるため、防火性能を重視する場合はロックウールが適しています。
しかし、ロックウールはスタイロフォームと比較して重く、施工がやや困難です。
また、価格もスタイロフォームよりも高価な傾向にあります。

屋根裏断熱のスタイロフォーム施工にかかる費用

材料費

スタイロフォームの材料費は、厚さやサイズ、購入場所によって大きく変動します。
50mm厚のスタイロフォームの場合、一枚あたり数千円から数万円の範囲で価格が設定されています。
必要な枚数は、屋根裏の面積によって異なりますので、事前に正確な面積を測り、必要な枚数を計算しましょう。
ホームセンターやオンラインショップなどで価格を比較し、最も費用対効果の高い製品を選びましょう。

費用を抑えるための工夫

費用を抑えるためには、DIYによる施工が有効です。
ただし、初めてDIYを行う場合は、事前にしっかりと手順を確認し、安全に作業できるよう心がけましょう。
また、材料はまとめて購入することで、割引を受けることができる場合があります。
さらに、必要なスタイロフォームの量を正確に計算することで、無駄な材料の購入を防ぎ、コスト削減に繋がります。

まとめ

今回は、屋根裏断熱にスタイロフォームを使用することのメリット、デメリット、種類、選び方、施工方法、費用について解説しました。
スタイロフォームは、扱いやすく、コストパフォーマンスにも優れた断熱材です。
ただし、紫外線や衝撃に弱いという性質も考慮し、適切な施工を行う必要があります。
この記事を参考に、快適で省エネな屋根裏空間を実現してください。

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