2025.10.16

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TAKEちゃんの あちこち町散策10 – 大阪万博

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WRITER楠本 建

こんにちは建築大好きTAKEちゃんです!

朝晩は秋の気配を感じるけれど日中はまだまだ暑い日々が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

夏の終わりに和歌山県を飛び出し大阪万博に行ってまいりましたので、

その模様をご紹介したいと思います(*‘∀‘)

 

数多ある各国の魅力的なパビリオンに後ろ髪をひかれながら向かった先は…

「いのちのあかし」パビリオンの「森の集会所」です!!!

なんとこのパビリオンは廃校になった小学校の校舎をまるまる万博内に移築したパビリオンとなっています!

移築されている小学校は昭和前半に建てられた奈良県十津川村立折立中学校と京都府福知山市立細見小学校中出分校の校舎です。

各国が未来を感じさせるような建築でしのぎを削る中、あえて移築という手段をとったこのパビリオンがどうしても見たかったのです。

この建築は移築するにあたり、大幅な改修工事を行っています。

なんと二階の床と壁の一切合切を取り払ってしまうという大胆な手段を取っています(゚д゚)!

スケルトンになったことで、もともとの構造である木柱と軽量鉄骨造の二階床と屋根が現しになっており、

開放感のある清々しい空間となっていました。

また、木柱の内側は鉄骨フレームで耐震補強され、

さらに建物周囲の二階床レベルにぐるりと空中回廊を設けることで人の動きを誘発し、

周囲のパビリオンや森の風景に目を向けさせる効果が図られていました(゚д゚)

手摺もガラスにすることでより開放感を高める効果と、

外部から見たときにスケルトンの柱をシャープに見せるよう計画されていました。

そして個人的にツボだったのがこちらのコンクリートの塊(・・?

に見えるエレベーターシャフトです!

既存の木造校舎にエレベーターを新たに設置して空間に馴染ませるのは案外難しい課題です。

そこで割り切って無機質なコンクリートのボックスとして設けるのは解決策として非常に素晴らしいと思います。

計画から細部に至るまで緻密に組み立てられており、

木造、鉄骨、コンクリートの三者が時と場所を超えて調和しているこの建築は非常に完成度が高いと感じました。

万博終了後もまたどこかに移築して遺してほしいですね。

今回もお読みいただきありがとうございました♪

 

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楠本 建

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