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2020.05.06
家づくり日記
注文住宅の建設を考える上で気密性は重要なポイントです。
気密性については聞いたことがあるけど詳しくはわからないという方も多いでしょう。
今回は和歌山の家づくりのプロが気密性の必要性について解説します。
注文住宅について調べていて、気密性を売りにしている企業や業者を見かけたことがあるかもしれません。
気密性は断熱性と混同されることが良くあります。
断熱性は外部との熱の出入りをどれだけ遮れるかという性能のことを指します。
一方、気密性は空気の出入りをどれだけ遮れるかという性能のことを指します。
気密性に優れている住宅は空気の出入りが少なく、家の隙間が少ないと言えるでしょう。
断熱性についてはよく聞いたことがあり、しっかりと対策しようという意識がある方は多いです。
しかし、気密性になると耳にする機会は少なく盲点となっていることがあります。
実は気密性は断熱性と同じくらい重要な要素です。
気密性が住宅にもたらすメリットは様々なものがあります。
室温を適度な温度に保つためには様々なエネルギーを消費します。
気密性が充分に保たれていない場合、外の空気との出入りが激しくなり、室温が変動しやすくなってしまうでしょう。
その室温を適温に保つためにエアコンなどを使用しますが、室温の変動が激しいと消費するエネルギーも当然増加します。
気密性が優れている場合、室温を適温に保つために必要なエネルギーは少なくて済むのです。
他にも、断熱性能の向上にも役立ちます。
先ほど解説したように、断熱性はあくまで熱の出入りを遮る性能のことなので、いくら断熱性に優れている住宅であっても、気密性がない場合は外からの風が室内まで通ってきてしまいます。
断熱性を高めたうえで気密性も高めることで相乗効果が生まれ、快適な住宅になります。
意外なメリットとして冬場の結露の発生を抑える効果があります。
結露は外部の温度と室温の差が大きいほど発生しやすくなります。
気密性が優れていると湿気が流れ出にくくなるので、結露が発生しにくくなります。
健康面ではヒートショックの予防にもなります。
気密性が優れていると住宅全体の温度が安定しやすく、部屋ごとの気温差も生まれにくいです。
それぞれの部屋の気温差が少ないことはヒートショックのリスクを減少させることに繋がります。
今回は気密性の必要性について解説しました。
重要なのに盲点になりがちな気密性ですが、気密性についてしっかり考えられればより快適な住宅になるでしょう。
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