平屋の玄関位置はどうすれば良い？快適で使いやすい玄関づくりのために！

INDEX

□玄関位置が南側の平屋の特徴
□玄関位置が東側の平屋の特徴
□平屋の玄関づくりにおけるポイント
□まとめ

家づくりでは、思わぬところで難しい判断を迫られる場面がたくさんあります。
平屋の玄関位置は、そうした決めるのが難しいポイントの1つです。
玄関をどの方角にするかは、家づくりを始める前はそれほど気にするようなことではありませんが、いざ家づくりを始めてみると、ここで悩む方も少なくないのです。
そこで今回は、平屋の家づくりにおける玄関位置について、位置ごとの特徴をご紹介します。

□玄関位置が南側の平屋の特徴

玄関の位置として人気が高いのが、南側です。
玄関を南側に配置することの良さとしては、以下の2つが挙げられます。

・玄関が明るくなる
・南側に道路がある場合、周りの建物に遮られることなく室内に日差しを届けられる

玄関は家の顔と言われることもあり、それだけ家の印象を左右するとされています。
そんな玄関を南側に配置することで、玄関が明るくなり、家全体の印象も明るくなります。
普段の玄関の出入りの際に、明るい玄関を通るか薄暗い玄関を通るかによって気分にも違いが出てくるでしょう。
玄関を明るくすることは、健康的な暮らしを送ることにもつながると言えます。

日当たりが良く理想的な南玄関ですが、実際に南玄関を選ぶ際には以下のポイントに気をつけると良いでしょう。

・駐車スペースを考慮する
・土間収納との兼ね合いを考える

南側に道路がある土地の場合、玄関を南に配置し、玄関と道路の間を駐車スペースとすることが多いです。
このような場合では、周辺状況や土地の形状によっては家ではなく駐車スペースが最も日当たりの良い場所になってしまうケースがあります。
そうなるとせっかくの南玄関でも日当たりがイマイチになってしまうため、「日当たりの良さ」というメリットを最大限活かせるかどうかを、プランを決める前に確認するようにしましょう。

また、玄関横に土間収納の設置を考えている方は、南玄関を選ぶかどうかを慎重に検討する必要があります。
土間収納はスペースをとるため、南側を日当たりの必要ない土間収納に使ってしまうと、日当たりの良い場所を無駄遣いしてしまうことになります。
南玄関と土間収納はあまり相性が良くないため、土間収納を避けるか、南側を避けて土間収納をつくるのがおすすめです。

□玄関位置が東側の平屋の特徴

南玄関に続いて人気なのが、東玄関です。
玄関を東側に配置することの良さとしては、以下の3つが挙げられます。

・午前中の日当たりが良く、気持ちが良い
・玄関が暑くなりすぎない
・間取りプランを立てやすい

玄関が東側にあることで午前中の玄関の日当たりが良くなり、朝の出勤や登校の際に気持ち良く家を出られるようになります。
爽やかな気分で1日をスタートできるため、家族の健康にもつながると言えるでしょう。

また、南玄関のように日中に暑くなりすぎないこともメリットとして挙げられます。
玄関には通常エアコンは設置されないため、南玄関では日中に熱気がこもってしまうことがデメリットとして挙げられます。
東玄関であれば、日中は日光が直接差し込むことはないため、そのような心配は不要でしょう。

間取りプランに関しては、東玄関では日当たりの良い部分を他の部屋に使えるため、プランが立てやすくなります。
例えば、最も日当たりが求められる部屋としてリビングが挙げられますが、玄関を東側に配置することで、南側のより多くの面積をリビングに使えるようになります。
家族で長い時間を過ごすリビングの日当たりが良くなることで、家全体の印象が明るくなり、暮らしに対する満足度も高くなるでしょう。

このようにメリットの多い東玄関ですが、南玄関と同様に注意点も存在するため、周辺環境や土地の形状を考慮して慎重に選ぶことが大切です。
例えば、東玄関を選んで南側のスペースをリビングに広く使っても、南側の日当たりが良くなければ意味がありません。
周辺の建物の状況などによっては、必ずしも南側の日当たりが良いとは限らないのです。
一般的な情報だけで決めるのではなく、「ここに家を建てるとどうなるか」と個別に考えていくことも非常に重要です。