2023.06.27

社長ブログ

『花と開く運動会』

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WRITER

WRITER石山 登啓

一年に一回、改めて“父親を実感する日”今年も娘の運動会がやって来た!

まずは、家族の為に、朝7時からお父さんによる『場所取り競争』が

運動会種目に先駆けて行われている事を家族は知ってくれ。

キエちゃんも朝5時から、『そんなにこだわってどうするの?』

とフェースブックのママ友に自慢する為だけに行なわれる

『自己満足お弁当競争』に参加していた。

朝のラジオ体操に清々しさを感じ、

3分間に一回も笑いの起きない校長先生のスピーチに驚きを感じた。

赤い帽子をかぶり、張切ってこっちに手を振る娘を見ていると

懐かしい自分の運動会を思ひ出す…。

僕が小学生だった頃、運動会はイヤだった。

決して足が遅かったとかではなくて、

逆に毎年、徒競争は一番だったので、

そのプレッシャーとの葛藤がイヤだった。

 

いつも、母ちゃんが弁当作って見に来てくれた。

しかし、一般参加の運動会競技には『わたしゃ若くないから参加しない』

と宣言していた。

一般競技で大人がでると、色々な景品がもらえる。

これが子供心にうらやましかった。

ひーちゃんのご両親は若かったため、夫婦で毎年優勝商品を総なめしている!

これが凄くうらやましかった。そんなある年…忘れもしません。

 

僕が4年生の頃、スゲー大事件が起きた!

 

父ちゃんが運動会に黄色いトレーナーを装着して来たのである。

いつもは、休みが月曜日だったので、参加出来なかったが、

この日はどうした事か、家族に報告せずに勝手に来ていた。

前にも書いた事があると思いますが、

僕は友達から『母子家庭』と思われているくらい、

父ちゃんの存在をひた隠していた。

これは弟も一緒で『一般の父親と何かが違う』と感じていたため、

無意識に『拾って来た犬』を押し入れで飼うみたいに、ひた隠しにしていた。

そんな父ちゃんが来たからドキドキだー。

僕は一日が穏便に終わる事を祈った。

そんな願い届かず!!

障害物競争の参加者に並んでいる父を発見!

競技は平均台を渡り、網をくぐって、最後の難関10mを、

大きなダンボールの中を赤ちゃんのハイハイでダンボールを頭で押して進む

『キャタピラー競争』でフィッシュ。

並んでいる父ちゃんの表情を見て、何か企んでいるのがわかった。

北海道の炭坑堀で培った肉体労働者的発想の

『俺の発想は他人様とは一味違うぜ!!』的オーラが出ていた。

競技が始まり、父ちゃんの番がついにやって来た。

「よーい バーン!!」幸先良く父ちゃんは、

6人中2番目で網をくぐり最後のキャタピラーにさしかかった。

他のお父さん方が、段ボールを頭で押し進む中、父ちゃんは徒然!

段ボールの中で、何を思ったのか、デングリ返りをやり出した。

それも連続フル回転で、本人の頭の中では

『ナイスアイディア!!』

だったのだろうが、現実まるっきり進んでおらず、

本人は目が回って理解出来ていないようだった。

「只今の結果、石山父、ぶっちぎりのビリ!」ワーーー!!!

全米中と石山兄弟だけが泣いた。

 

お昼のお弁当の時、「いやーまいちゃったなー」と照れてる父ちゃんに腹が立った!

「はい、参加賞のサランラップ」

 

「こんなんいらん!!」

 

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石山 登啓

スタッフ紹介へ

『お施主さまとは生涯のお付合い』だと思っております。人生で一番高い買い物。家の性能はもちろんですが、紀南地方は台風や雨・風が凄い地域。家を守る事と、お施主さま家族と人生の苦楽を共に生きる、生涯お付合いできる仲間を育てるのが私の使命だと勝手に思っております。家だけでなく、そんな暑苦しい会社ごとかってください!!

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