2024.05.03

家づくり日記

新築で輝く「照明計画」のすすめ!美しく機能的な家づくりの秘訣とは?

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新築で自分らしい空間を創りたいと考え、デザインと機能性を重視している方々にとって、照明計画は非常に重要です。
照明は単に部屋を明るくするだけでなく、空間の雰囲気を大きく左右し、居住者の心理状態にも影響を与えます。
新築の家で理想の照明環境を実現するためには、照明計画の基本から部屋ごとの選び方、よくある失敗例を避ける方法まで、綿密な計画が必要です。
今回の記事では、新築の家での照明計画について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

□新築住宅における照明計画の基本とは

新築住宅における照明計画の基本について理解することは、居住空間の快適性や機能性を大きく左右するため、非常に重要です。

*まずは部屋のイメージから考える

照明計画を考える際は、まずその部屋がどのようなイメージで、どんな用途に使われるのかを明確にすることが求められます。
例えば、リビングでは家族が集まる空間としての機能を考慮しながら、ダイニングでは食事の場としての機能を考える必要があります。

*部屋に適切な照明を選ぶ

部屋ごとに求められる明るさは異なり、それを満たすためには適切な照明器具の選択が不可欠です。
シーリングライトは空間全体を均等に照らせるため、リビングや寝室など広い空間に適しています。
一方、ペンダントライトやダウンライトは、特定のエリアを明るくすることに長けており、ダイニングテーブルの上や読書スペースなど、特定の活動をする場所に最適です。

*部屋の雰囲気を考慮する

さらに、照明の配置はただ単に空間を明るくするだけではなく、部屋の雰囲気を左右する要素でもあります。
例えば、壁面を照らすブラケットライトは、廊下や階段で使われることが多く、空間に温かみや趣を加える効果があります。
また、フットライトは夜間の安全性を考慮して設置されることが多く、特に高齢者がいる家庭では転倒防止のためにも重要です。

*プロの視点も取り入れる

照明計画を進めるにあたっては、設計の初期段階でプロフェッショナルと相談することが望ましいです。
インテリアコーディネーターや設計士との協議を通じて、生活スタイルや家族構成に応じた最適な照明計画を立てられます。
そして、最終的には照明の位置やスイッチの配置を確定することで、使い勝手の良い、快適な居住空間を実現できます。
照明計画は単に部屋を明るくする以上の役割を持ち、住む人の生活の質を高める重要な要素です。

□各空間における照明計画のポイント

新築住宅における照明計画は、それぞれの部屋の機能と雰囲気を考慮して、適切な照明選びが求められます。
以下で、各空間における照明計画のポイントを押さえておきましょう。

1:玄関

玄関には、家の第一印象を左右するため、明るく温かみのある照明を選ぶことが大切です。
照明は家主と訪問客の顔が均等に明るく見えるよう、適切な位置に設置することが推奨されます。

2:お風呂やトイレ

お風呂やトイレの照明選びには、防湿性や防水性を考慮すると同時に、空間の雰囲気を変えられるデザインの照明が望ましいです。

3:リビングやダイニングスぺース

リビングやダイニングスペースでは、家族が集う場所として、明るさの調節が可能な照明を利用し、様々なシーンに対応できるよう工夫することが重要です。

4:キッチン

キッチンでは、調理をする際に手元を明るく照らせる照明が求められ、寝室や和室では、リラックスできる環境を作り出すための照明計画が必要です。

□リビング照明の落とし穴

リビングは、家族が集まり、共に過ごすことが多い空間であり、その役割は単に休憩する場所を超え、コミュニケーションや家族の絆を深める場としての重要性を持ちます。
そのため、リビングの照明は、空間の機能性を高め、居心地の良い雰囲気を作り出すために欠かせない要素です。
適切な照明計画は、リビングをより快適で機能的な空間に変える鍵となります。

照明計画を進める上で注意すべき点の一つが、「ダウンライト」の使い方です。
ダウンライトは、そのデザイン性から多くの現代住宅で採用されています。
これは天井に埋め込まれる形の照明で、部屋にスッキリとした洗練された印象を与えます。
また、特定のエリアやインテリアを照らし出し、空間にアクセントを加えられるため、多くの家庭で選ばれています。

しかし、ダウンライトのみで照明計画を立てた場合、後から生じる問題があります。
たとえば、家具の配置変更や部屋の用途変更時に照明が適切な場所を照らさなくなる可能性があります。
これは、ダウンライトが固定式であり、後から光の方向を変えることが困難であるためです。
また、ダウンライトはスポットライトのように限られた範囲を照らすため、部屋全体の明るさが不足したり、逆に光が集中しすぎて眩しく感じる場合もあります。

このような問題を解決するためには、ダウンライトとシーリングライトの併用が効果的です。
シーリングライトは部屋全体を均等に照らせるため、ダウンライトの局部的な照明と組み合わせることで、バランスの取れた照明環境を作り出せます。
これにより、リビングの様々なシーンに応じた照明の調整が可能となり、部屋の使い勝手や雰囲気を大きく向上させられます。

ただし、適切な数・配置にすることで、ダウンライトだけでも十分な照度を確保できる場合もありますので、詳しくは、設計士にも確認してみてください。

さらに、照明計画では、リビングでの日常的な活動や、家具の配置、将来的な部屋の使い方の変化など、多角的な視点から考慮することが重要です。
例えば、読書や手仕事をするエリアでは、より明るい直接照明を追加する、テレビを見るエリアでは、映像を邪魔しない間接照明を選ぶなど、細やかな配慮が求められます。
適切な照明は、リビングでの各種活動をサポートし、居心地の良い空間を作り出します。

最終的に、照明はリビングの機能性だけでなく、デザイン性にも大きく寄与します。
美しい照明計画は、リビングの雰囲気を格上げし、住まい全体の印象を決定づける要素となり得ます。
照明一つ一つが持つデザインの力を理解し、それを最大限に活かすことで、リビングはより魅力的で心地よい空間へと変貌します。
これら全てを考慮に入れた照明計画こそが、快適で機能的、かつ美しいリビング空間を実現する鍵となるのです。

□まとめ

新築住宅における照明計画は、ただ部屋を明るくするだけではなく、空間の雰囲気作りに欠かせない要素です。
部屋ごとの機能やイメージに合わせた照明の選択、配置、そして使い分けが大切です。
特にリビングでは、ダウンライトとシーリングライトの併用によって、さまざまなシーンに適した照明環境を実現できます。
このように、照明一つを取っても、じっくりと計画を練ることで、より快適で機能的な住空間を創出できます。
当社は、和歌山県田辺市周辺を中心に紀南地域で、一人ひとりのこだわりに合ったお家づくりの形をご用意しております。
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