2025.07.23

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TAKEちゃんの あちこち町散策9 – 三輪崎

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WRITER楠本 建

こんにちは建築大好きTAKEちゃんです!

いつのまにか梅雨が終わってしまい、暑い日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

強い日差しに町歩きも億劫になりますが、

暑さも吹き飛ぶような町や建築との出会いを求めて本日も歩いていきたいと思います。

 

ということで今回の町散策は「三輪崎」にお邪魔してきました!

新宮市三輪崎は紀伊半島の南部に位置し、海岸沿いに広がる港町です。

三輪崎港は漁業で栄えておりブリ漁や捕鯨が盛んだったそうです。

また、熊野古道中辺路が町内を通っており、特に新宮との間の峠は高野坂と呼ばれています。

 

町歩きを始めるとさっそくいい感じの通りに出会えました。

京都の町屋と同じ縦格子や黒漆喰、年季の入った木壁がいい味を醸し出しています(*´ω`*)

かなり重厚なつくりの住宅も!(*_*)

そして凄い立派な近代和風の旅館建築。

あとから調べたところ、「大前屋旅館」というらしく

登録有形文化財に指定されており、現在も地域の人々に親しまれているそうです。

2階部分には高欄付きの連続する腰高窓が設けられており、当時の賑わいが目に浮かびます。

さらにこちらが「三輪崎青年会館」。

こちらも登録有形文化財ですが、外観の和洋折衷っぷりがスゴい。

正面に太陽のロゴと漆喰壁のアーチ、左右にさながら教会建築の先頭アーチのような切妻屋根を控え、

2階は連続水平窓とモダニズム建築の要素まで散りばめられています!

西洋建築に刺激を受けた大工さんが張り切って作ったのだろうなぁ……と思いつつも、

このエネルギッシュさは忘れないようにしたいところ(*‘∀‘)

 

そして三輪崎の町から離れ、いよいよ今回の旅の目的である熊野古道高野坂に向かいます。

山に足を踏み入れると目の前に石畳が現れました!

驚くほどよく残っています!

当時の空気感を全身で堪能できます!(^^)!

草が生えたり土が流れていかないように石が綺麗に敷き詰められており、

大雨による道の流出を防ぐために排水路まで完備されています!

 

熊野古道から逸れ、鯨山見跡にも足を延ばします。

鯨山見跡は山の上から沖合を回遊する鯨をいち早く発見し、それを漁船に狼煙で伝えていたそうです。

岬からは熊野灘の遥々とした眺望が楽しめ、捕鯨文化を現代に伝えます。

特に道の両脇の石積みには圧倒されました。

これを人力で一つ一つ積んだと考えると頭が上がりません。

あいにくの曇り空でしたが ついつい鯨がいないか遠くを見やって、

遥か昔に想いを馳せた町歩きでした。

 

今回もお読みいただきありがとうございました♪

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楠本 建

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