2020.03.28

社長ブログ

『俺たちデコボコ ハッピーテラス』

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-ハッピーテラス編-

 

ねー聞いて!今、高垣工務店では発達改善スクール『ハッピーテラス』を開校しております。なんで僕たち工務店が、こんな教育事業を始めたか?それは一人のスタッフの提案から始まった。

 

 

「部長、このお母さん達の話、みんなに聞いてもらいたいねん。」

 

スタッフの知り合いで、発達障がいを抱えているお子様を持つ、お二人のお母様に会って欲しいとのこと。笑顔が素敵な、りえちゃんとかよちゃんにお会いした!いきなり始まった雑談。「子供の、障がいが解った時は衝撃的だった」「お母さんだって褒められたい」「頑張れ!という言葉が大嫌い」「周りの人達には笑っていてほしい」「息子からの“ありがとう”って言われるのが夢」気付いたら僕も夢中になって会話に参加していた。

 

3人の雑談ぶりを見てたスタッフが『この様子を多くの人に見てもらったら!?』と提案してくれた。タイトルも『明るい感じでしたいし、みんなに笑って欲しいです』のかよちゃんの意見を採用、『障がいを持つ子のお母さん、この指止まれ』と決まった。話はとんとん拍子に進みんだ、facebookと紀伊民報様の告知で、お母様方、教育関係者の方、約50人の方が参加して下さった。当日、僕が緊張しすぎて、何喋ったか覚えてないが、見守ってくださる皆さんの目が暖かかったのを覚えている。無茶苦茶盛り上がった!!会が終了して21時を回っても、皆さん帰る気配もなく、僕を囲って第二の座談会が始まりました。その中で衝撃的な事実を聞いた。

 

あるお母様が、「石山さんもADHDですもんね!」周りの方々も笑顔で頷いていた。「ADHD・・・って!?」 (ADHD(注意欠陥・多動性障害) 症状・ひとつの作業に集中し続けるのが難しい・じっと座っていることができない・結論なしに喋りつづける シャツをズボンに入れ忘れる ・ファスナーを締め忘れる などなど)  いきなり言われても、理解ができず。お母さん方の話は続く、「部長の存在は私たち子供の明るい未来なんですよ。

 

是非、「高垣工務店で、うちらの子供達の為に何かやって下さい。」笑顔で言われた。『何かやって下さいよ!!って言われても僕、工務店の人やし・・・』それからは、あのお母様の声が頭の中を悶々とした日々を過ごす。そんなある日、衝撃の出会い!出張の時に参加したFC(フランチャイズ)の説明会で、『ハッピーテラス』という“発達改善スクール”の説明を聞いて衝撃が走った。発達障がいの子供たちの為の放課後等デイサービスと“塾”が合体したモデル。そもそも、じっとしていられない子供達にスクール形式っていうのが珍しいらしい。 僕には説明会だけで、凄いのがすぐ理解できた。『これ紀南で出来たら、お母さん方みんな喜ぶで!!』“思いたったら吉日!”会社に戻って、山本課長に報告。

 

「部長!そんな簡単なもんじゃないですよ!!」エライ怒られた。一周りも若いスタッフにエライ怒られた。「言ってみただけなのに…」 彼が怒るには理由があった。彼のお母様は支援学校の先生だった、親の苦労が身にしみて解っていたのだ。いつも、会社での重大な決め事は、山本課長に相談して同意を得て進める。今回は、どうしても諦めきれず、「一度、見に行こうよ」「百聞は一見にしかず言うし」あの手、この手で品を変えて提案。ついに山本課長も根負けして、「では、一度視察しに行きましょう」てな訳で、障がいを持つ子の母親目線で見て頂けるように、講演会でお話ししてくれた、りえちゃんにも頼んで、3人で視察へ。

 

東京の『ハッピーテラス』国立教室を見せて頂いた。ここで小学生から高校生までの10人の生徒と僕達も椅子を並べて、授業に参加させてもらった。授業は前で進行する先生と各テーブルフォローの3人の先生で行う。授業が開始。りえちゃんがこの教室の先生の対応にえらい感動をしていた。席を離れ動き出す生徒もいるが、体を動かすゲームがあったり、生活で必要な事をチーム制のクイズで答えたり、何より生徒が楽しそう!目立ちたがり屋の男の子は、笑いでヒーローを取りにいく。僕の小学校時代を思い出した。こうやって子供達の自尊心が築かれるんだって気付いた。次の日、今度は『ハッピーテラス』本社で、創設者である上社長と4人での面談のお時間を頂いた。いきなり上社長から衝撃的なコメントを頂く。

 

「石山さんが一人代表でハッピーテラスをやるのは 反対 です。」「え〜!!!」 「石山さんは子供達に接するのは好ましくないです。当事者だから!ただし、冷静に見れる山本さんと、お母さんの気持ちがわかる、りえさんが協力されるなら大歓迎です。」むちゃくちゃショックだった。「教室が無くなると困るのは、子供達やお母様たちです。失敗は許されません。!石山さんは、子供に接するのはダメですが、お母さん方に接してあげてください。子供の気持ちがわかるあなたなら、安心されると思います!!」それを聞いて嬉しかった。「石山さん、日本では周りの人や環境に馴染めなければそれは障がいになりますが、周りの人や環境に馴染めればそれは個性になります。是非、あの子達を 個性 に変えてあげて下さい!!」わからんけど、上社長の話聞いて、涙が出てきた。すごい熱い使命感も出てきた。隣にいた2人も同じだった。「しゃーーー!やったるで!!」「さてこれからどうする?」「まずはスタッフに許可を頂かなければ・・・」良い意味でも、悪い意味でも、高垣工務店は面倒臭い。一つの事業を立ち上げる時、スタッフ全員の承諾を頂く。それが僕たちのルール。部長の僕がみんなを口説いていく。「高垣工務店で、発達障がいの子供達のスクールをやりたい。子供達は、周りの人や環境に馴染めなければそれは障害になるが、周りの人や環境に馴染めればそれは個性。僕も発達デコボコのADHDだ!!この会社は、僕を個性に変えてくれた!だからこそ、僕達が『ハッピーテラス』をやるべきだと思う。これもお客様のお母さん達から出た声だから、人生に寄り添うのが僕たちの使命だろ!」リスクを伴う事業だと解った上でスタッフが承諾してくれた。仲間に感謝。

 

次に行動したこと。リーダー探し!事業を立ち上げる場合、どうしても事業を引っ張っていくリーダーが必要になる。僕の中では決まっていた。あの講演会で笑顔でお話ししてくれたりえちゃんリーダーに決定!!! 今、リエちゃんはハッピーテラスの管理者として3人の仲間と地域で一番個性に変えれるコミニケーションを学べる環境を日々目指して頑張っております!

 

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