2021.08.12

社長ブログ

『僕たち味光路大学』

人間誰しも、自分の人生に大きな影響を与えた本「人生のバイブル」と出会ったことがあると思います。

 

私の人生のバイブルは「女帝」原作:倉科遼 思いっきりマンガです。

熊本出身の18歳の少女が、金と権力を振りかざして弱者を従わせようとする人間たちに復讐を誓い、銀座のクラブで「女帝」を目指す。夜の世界の華々しさと厳しさ、そこに溢れる人間模様を描いた作品。最後は死んだと思ってたお父さんが実は総理大臣だった!ってスケールのでかいお話。

 

 

この女帝に見せられて、10年前に一度、銀座のクラブに行ったことがあります。それも、東京出張をかねて、“一泊二日銀座クラブ初心者のためのナイトクラブツアー”と田舎者全開のツアーに参加した!「だって、怖かったんだもん!」もし法外なお金を請求されて、怖い顔した黒服に、ボコボコに殴られて、ゴミ捨て場に捨てられたら!?と想像していたので、安全なツアーを選択。

 

そこで、行ったクラブのママに、最初はオドオド緊張モードでしたが、慣れてくると、憧れの芸能人に出会った女子高生ぐらい、「女帝」で得た知識で質問しまくり!まずは、銀座の歴史。銀座のクラブが今みたいな形になったのは、戦後焼け野原になった東京で、生きることが大変になった女性たちが、仲間とともにお酒を提供するカフェが始まりらしい。

 

 

ママ曰く、「私たちは全て銀座大学で学んだ」という。大企業の社長、政治家、芸能人、スポーツ選手、文化人らが訪れる銀座。一流をおもてなしをしても恥ずかしくないように、日頃から、英字新聞を読み、日経新聞で株価をチェック、芸能人のゴシップネタもお客様との会話のために学び続ける。そのおもてなしが見初められて、一国の大統領夫人になったのが、あのデヴィ夫人らしい。すげ〜!!

 

「今の、経済大国日本を作った男たちを育てたのは私たち銀座の女性たちだ!!」という言葉に感動した!やってることはすごいレベルの高いコーチング[コーチングとは、相手の学習や成長、変化を促し、潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させることを目指す能力開発法]お客様の自尊心を酒の席の会話で高めるすごい技法!!だから、日本が戦後30年で世界第2位の経済大国になれたのは、影でホステスさんたちの功績があることを知りました。

 

考えてみれば世界中どこでも発展してる都市には必ず、経済や文化を発展させる人々が集まるお酒通しての“社交の場”がある。僕たちの故郷、田辺市にある!!そう「味光路」JR紀伊田辺駅の西側、約200店舗以上もの飲食店が軒を並べる和歌山県随一の飲食街。割烹や居酒屋やスナックやバーやラーメン屋がいっぱいある味光路。人口に対するお店の件数では全国でもトップクラスらしい。

 

 

よく考えたら、味光路は高校生くらいからお世話になっている。初めてお酒の味を覚えたのも、失恋のヤケ酒も、結婚式の打ち上げも、味光路。スナックのママや、居酒屋の大将や、お馴染みのお客さんに、社会の厳しさや、学校では教えてくれないこと、裏田辺を教えていただいた。田辺には大学がないと言われているが、銀座と同じ僕達田辺市民は、味光路大学で学び、ママ達に自尊心をあげてもらっているのではないか!?そして今も在学中。

 

そんな味光路大学が、今コロナの影響で元気がない。コロナなんかで、僕達の母校がなくなってたまるか!!味光路の灯が消えることは、田辺の自尊心が消えてしまうことと同じことだと思う!だから、みなさんいつも以上に用心しながら、我らがキャンパスライフ味光路大学へ行こう!!

 

 

この記事のカテゴリ:

社長ブログ

お知らせ・ブログ一覧ページに戻る