2023.08.10

家づくり日記

縁側のある家はどんな家?平屋でのポイントもご紹介!

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「少し珍しいけど、あると嬉しい」
平屋の家づくりについて考えていると、そのような間取りが複数思い浮かぶことがあるでしょう。
伝統的な日本の住宅で親しまれている「縁側」は、そのような間取りの1つで、近年の住宅ではあまり見られない珍しい間取りの1つとなっています。
今回は、そんな縁側について、特徴や良さ、平屋で実現するポイントなどをご紹介します。
平屋の新築をお考えの方は、ぜひご覧ください。

□縁側とは?

*縁側とはどんなもの?

縁側(えんがわ)とは、一般的に、和室と屋外との間に設けられた板張りの通路のことを指します。
外の空間と内の空間との間に位置する部屋空間であり、中と外をつなぐ中間的な役割を果たします。
日本家屋に見られる独自の意匠であり、昔ながらの落ち着く雰囲気を演出します。

縁側は、配置される場所によって大きく「くれ縁」と「濡れ縁」の2種類に分けられます。

「くれ縁」は、家の内側にある縁側のことで、内縁(うちえん)とも呼ばれます。
雨戸よりも内側に造られるため、雨の日でも濡れることなくくつろいだり庭の景色を眺めたりできる点が特徴です。
晴れた日には雨戸を全開にすれば太陽の光や風を浴びられるため、内としても外としても使える便利な空間になると言えるでしょう。
特に、奥行きが広いくれ縁は広縁(ひろえん)とも呼ばれます。

「濡れ縁」は家の外側にある縁側のことで、雨風にさらされて濡れるため濡れ縁と呼ばれています。
濡れ縁は固定されておらず持ち運びができる据え置き式のものがあり、必要に応じて移動させられるのが特徴です。
窓よりも1段下がっている濡れ縁は落ち縁とも呼ばれます。

いずれのタイプの縁側にしても、家の内側と外側をつなぐ中間的な位置として機能して、家の内側と外側の行き来をしやすくしたり、日光や風、景色を楽しみやすくしたりといった役割を果たします。

*ウッドデッキとの違いは?

縁側に似たものとして「ウッドデッキ」が挙げられます。
ウッドデッキは一般的に、屋根がついておらず、外壁から広い幅で突き出ているものとされています。

縁側は軒下に収まる程度のコンパクトなものが通常であるため、その点でウッドデッキと縁側は違いがあります。
しかし、近年ではそうした境目は曖昧になりつつあり、「和風であれば縁側」「洋風であればウッドデッキ」という認識でもほとんど問題ないと言えるでしょう。

□縁側を平屋で実現するポイントは?

平屋と縁側は相性が良いと言われており、平屋の家づくりをする場合は、おしゃれな縁側や雰囲気のある縁側、のんびりとくつろげる快適な縁側を実現しやすいと考えられます。
平屋は2階部分がないため縁側の存在感が大きくなりやすく、よりこだわった縁側づくりが可能となります。
また、縁側は家の外から目につきやすい部分でもあるため、家の外観を大きく左右する部分でもあるといえます。
そういった観点からも、もともとの平屋が持つ雰囲気と縁側が持つ雰囲気は相性が良く、より魅力的な縁側を実現しやすいと考えられます。

そのようにして、平屋の家づくりにおいて魅力的な縁側を実現するためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

*なぜ縁側が必要なのかを考える

まずは、「そもそもなぜ縁側が必要なのか」「どういった目的で縁側を設置するのか」といったことを家族で話し合い、明確にしておくことが大切です。
なんとなくで縁側を設置してしまうと、「思ったより使い勝手が悪かった」「ほとんど使わなくなってしまった」といったことになりかねません。
そうならないためにも、縁側の必要性や目的を改めて考えて、さらには活用方法についてもできるだけ具体的に考えておくことをおすすめします。
活用方法まで明確に見えていれば、施工会社に要望やイメージをはっきりと伝えやすくなり、より理想に近い縁側へと近づきます。

*プライバシーや防犯の面を考える

縁側は外の景色をゆっくりと眺めてくつろぐ場所として非常に快適ですが、外の景色を眺められるということは、裏を返せば、外から見られてしまうということにもなります。
家の周囲の道路から縁側が丸見えだと、縁側でくつろぐ様子を見られてしまったり、家の中を見られてしまったりすることにつながります。
そうなると、人の目が気になって縁側を使いづらくなったり、プライバシーを守れなくなったりしてしまいます。

また、家の中を見られることは、防犯の観点からも望ましくありません。
さらに、縁側には、人が出入りできるような大きな窓を設置することになるため、窓から侵入されないように防犯対策を施しておく必要があります。
割れにくい窓を選ぶ、窓を割られないために防犯カメラを設置しておく、敷地内に侵入されないように音が出る砂利を敷き詰めておくなど、有効な防犯対策を複数行っておくと安心です。

□まとめ

今回は、縁側の特徴と平屋で縁側を実現する上でのポイントをご紹介しました。
縁側には「くれ縁」と「濡れ縁」の2つの種類がありますが、どちらも日光や風を浴びながらくつろいだり、庭の景色を楽しんだりできる素敵な場所となります。
平屋と縁側は相性が良い部分が多いため、平屋の住まいをお考えの方は、縁側の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

当社では、お客様のご要望に沿った理想の住まいを提供しております。
和歌山県田辺市周辺を中心に紀南地域で家づくりをお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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