2026.07.04

社長ブログ

『同窓会の約束』

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WRITER

WRITER石山 登啓

-わくわく新聞 2024年1月号コラムより―

 

「新年あけましておめでとうございます。」

で、はじまる1月1日。

 

1年で1番日本中が家族と、まったり過している時に、地震が起きた。

おめでたいTV番組の中、突然の緊急アラーム速報テロップ。

 

「神様本当に勘弁してください。

 せめて絶対今日じゃなくていいじゃないですか?」

 

翌日の飛行機事故、考えられないことが新年で起こる。

逆に、神様からの『何かに気づけ』のメッセージなのですか?

そんなメッセージにも反応できないくらい日本中が疲れている気がする。

 

今年の正月50歳になる年に地元、白浜中学校の同窓会を開催した。

僕にはどうしても同窓会を開催しなければいけない理由があった。

 

「しんちゃんとの約束」

指切りの手のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

僕は、昔から、みんなから言われやすく、調子にのりやすい性格の為、

勝手な使命感でずーっと同窓会幹事をやってきた。

20歳30歳、節目の年に大きな同窓会を開催してきた。

 

最初、僕が、

「50歳の節目だから同窓会やろう」と、

みんなに言ったのは建前で、

本当は、

『49年、人生を生きてきてしんどかった。』

 

特にここ数年色んな事がありすぎてしんどかった。

 

ただ、昔の仲間と傷をなめ合いたかった。

失恋した時は、失恋している奴の話を聞きたい。

 

人生しんどい思いをしている仲間集めて

「自分を笑い飛ばす。」

そんな飲み会をただしたかっただけ。

 

だったら盛大にやろう!!

「1年前から声掛けしたら100人は集められるから!!同窓会にきてください」と、同級生に全力で声をかけて回った。

認知症相談支援・研修センター 結 » 底なし沼と地域包括支援センター(2)

 

そんな中、僕の幼馴染の“しんちゃん”にお誘いの電話をした。

しんちゃんは僕の人生で初めてできたお友達で、遊びの天才だった。

 

しんちゃんから色んな事を教えてもらった。

お菓子の買い方、自転車の乗り方、

かくれんぼで鬼になって100まで数えられない僕に、「10を10回数えたらいいよ」と石山君ルールをつくってくれた。

 

カエルを捕まえに行き、底なし沼にはまったり、部活でバレーボールを教えてくれたり、初めて運転免許を取って、お好み焼き屋に食べに連れて行ってくれて、帰りにギヤーを入れ間違えて思いっきりお好き屋に突っ込んだり。

色んな事を教えてもらった。

 

プルルル

「おっ毎度!

 来年同窓会するけど、久々に集まらんか?」

 

しんちゃんから衝撃の言葉

「俺、あと寿命1年やねん」

 

「えっ!!」

驚いている男性のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

「だから、仕事辞めて地元に帰って来てん。俺、癌やねん。」

信じられなかった。

「1年もたんかもしれんけど・・・」

 

僕はとっさに、

「だったら約束!

 同窓会でみんなに会えるように絶対1年は生きろよ」

「まーがんばるわ」

 

頭がパニック。

親友が死ぬ!?

理解できなかった。

 

高校卒業後、東京に出てったきり、地元に興味がなく、まるっきり帰って来なかったしんちゃん。

20年ぶりに再開したしんちゃんは、目はコケて大分やせていた。

 

それからは時間を見つけては、一緒に遊んだ。

しんちゃんは、幼いころに行った場所をもう一度見てみたいと言った。

小学校の時に遊んだ思い出の地巡りをして、そこで色んな思い出話をした。

世間話をする男性のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

1年後の同窓会までに、集まれる仲間で小さい同窓会をひらいた。

みんな、しんちゃんの病気の事を聞きつけ、遠くからも集まってくれた。

一緒にいて笑っている時は、

病に侵されているなんて信じられなかったが、

少しづつ、咳き込んだり、歩いたり出来なくなってきた。

 

5月の連休のある日、東京の思い出を語りだした時

「だったら、行ってみるか!」と、

急遽、車で東京旅行を決行!

 

東京に住む同級生に電話して、急遽集まってもらってミニ同窓会を開催。

お世話になった職場の皆様にもご挨拶をしてまわった。

 

帰りの車で、東京の景色を見ながらがしんちゃんがポツリ

「俺もっと仕事がしたかったな~」

涙があふれてきた。

 

長旅も終わり、和歌山に到着。

「のぶりんありがとうよ!」

って、お礼を言ってくれた。

 

よく考えたら、しんちゃんとは長い付き合いだが、

「ありがとう」って言われた記憶がないし、

僕も言った記憶がない。

それが、新鮮であり、うれしくもあり、照れ臭かった

 

結局、この東京の旅行が、

しんちゃんと会った最後になった。 

 

 

東京から帰ってきたら、

母ちゃんが緊急入院することになり、

僕も忙しくなり、しんちゃんとは遊べなくなった。

 

7月の末に、しんちゃんから突然の連絡が届いた。

『今までありがとうな。この前楽しかったよ。

 健康に気をつけて長生きしてください。

 また来世で会おうや。

 明日逝きます。みんなバイバイ✌』

そのLINEの3日後にしんちゃんは亡くなりました。

 

だから1月2日、『しんちゃんが参加したかった同窓会』を、

どうしても開催させたかった。

みんなと会って、ただただ喋るだけの同窓会。

 

18時開始から4時間半ぶっとーしの同窓会。

カラオケもなく。

ご飯もそっちのけで、みんなと、弱みをさらけ出せる同窓会をした。

 

最後、同窓会幹事長として、ご挨拶をさせて頂いた。

「こんな世の中だから、

 ただ、話を聞かせてくれるだけでいいので、

 みんなと繋がっていたいです。それが同窓会だと思います。

 しんちゃんは今日ここにいませんが、

 人生の最後にみんなに会えて楽しかったといっておりました。。。」

涙で言葉が出なくなった。

 

しんちゃんが生きたいと望んだ人生

「俺もっと仕事したかった!!」

 

僕も、まだまだチャレンジできる今に、

感謝したいと思います。

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石山 登啓

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『お施主さまとは生涯のお付合い』だと思っております。人生で一番高い買い物。家の性能はもちろんですが、紀南地方は台風や雨・風が凄い地域。家を守る事と、お施主さま家族と人生の苦楽を共に生きる、生涯お付合いできる仲間を育てるのが私の使命だと勝手に思っております。家だけでなく、そんな暑苦しい会社ごとかってください!!

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