2026.05.19
社長ブログ
『コミュニティーデザイナー』
-わくわく新聞 2022年3月号コラムより― 先日うれしいニュースが飛び込んできた! ! 約一年間、僕が講師で課外授業をさせて頂いた、日置中
2026.05.23
社長ブログ
WRITER石山 登啓
-わくわく新聞 2026年5・6月号コラムより―
皆さん、こんにちは!
そんなあなたの心のオアシス、石山です<(_ _)>
毎回「くだらないことをよりくだらなく」をモットーに、
お話をお届けしているこのコラムですが、
今回ばかりは、まじめに書きます。
というのも、
今、私たちの暮らしの根幹を揺るがすような、
かつてない険しい山が住宅業界に押し寄せているからです。
その名も
「ナフサショック」
アメリカや世界の情勢、そして戦争……。
それらが遠い国の出来事だと思っているうちに、
じわじわと、
しかし確実に私たちの足元に火がついています。
今回は、
この厳しい現実に高垣工務店がどう向き合おうとしているのか、
創業75年という歴史を背負う者として、
真面目に、
けれど前向きにお話しさせてください。
現場は正直、笑い事ではありません。
石油製品の原料であるナフサの価格が高騰し、供給が滞ることで、
家づくりに欠かせない「当たり前」のものが届かなくなっているのです。

断熱材、ボンドや接着剤……
これらが入らなければ、
ユニットバスやキッチン、さらには水道の配管工事もストップしてしまいます。
少しずつ入荷はしているものの、先行きが見通しづらく、
工期がいつまで延びるのか確実なことが言えない。
せっかく形になってきたわが家を前にして、
完成の日が見えない不安を抱えるお客様の姿を見るのは、
私たちにとっても本当につらいことです。
そしてもう一つの大きな不安が
「お値段」です。
契約時には決まっていたはずの金額が、材料費の爆上がりによって維持できなくなる。
お客様からすれば
「いやいや、これで契約したじゃないですか」
となるのは当然です。
けれど、業界全体のルールとしては、
自然災害や戦争などの不可抗力によるコスト増は、お客様の負担になることが一般的です。
しかし、私達は考えました。
「それで本当に
お客様をお守りしていると言えるのか?」
高垣工務店が出した答えは、
業界の常識からすれば少し「お節介」で、
経営的には「無茶」なものかもしれません。
私たちは、
「もし材料代が上がっても、
最初の100万円までは会社が全額保証する」
というルールを決めました。
さらに、100万円を超えた分については、
お客様と会社で半分ずつ負担する「痛み分け」という形をとることにしました。
例えば、もし材料費が150万円上がってしまったとしたら。
まず100万円は私たちが持ちます。
残りの50万円を半分こして、お客様の負担は25万円、高垣工務店の負担は合計で125万円。
これなら、なんとかお客様の資金計画を守りながら、
私たちも一緒にこの荒波を乗り越えていけるのではないかと考えたのです。
正直にいうと、社内でも反対意見もありました。
「そんなことをして会社は大丈夫なのか?」
という声が出るのは、経営を考えれば当然です。
けれど、私は譲れませんでした。
なぜなら、私たちは「家づくりカフェ」という勉強会などを通じて、ずっと言い続けてきたからです。
「私たちは、お客様をお守りする会社だ」と。
創業75年。
この地域で四代と家づくりを続けさせていただけたのは、地域の皆様の信頼があったからです。
言葉で言うのは簡単です。
でも、今この歴史的な危機から逃げ出したら、
それは積み上げてきた信用を自ら捨てることになってしまう。
自分たちの利益を削ってでも、お客様の安心を守る。
それが高垣工務店が「男前」であるための、
そして地域に根ざす会社としての絶対条件だと思ったのです。
私たちが施工エリアを「車で1時間圏内」と限定しているのも、同じ理由からです。
人口が減り、家を建てる人が少なくなっている今、
本来なら遠くまでエリアを広げて仕事を取ってくるのが「商売」としては正解かもしれません。
けれど、もし台風が来たら?
大地震が起きたら?
遠くで建てたお客様の元へ、すぐに駆けつけられない。
そんな無責任なことはしたくないのです。
家を建ててからが本当のお付き合いの始まりです。
家は増えても従業員が無限に増えるわけではありません。
だからこそ、専属スタッフが即座に対応できる「1時間」という距離にこだわっています。
最近、20代前半の若い世代の方が熱心に家づくりの勉強に来てくださいます。
「これから値段は下がらないから、今のうちに動くべきだ」
と冷静に判断されている姿に、
私は地域の未来への切実な想いを感じます。
若者が抱えているのは
「建てた後、本当にずっと面倒を見てくれるの?」
という不安です。
母校の生徒数が減り、
地元の風景が変わっていくのを目にしている世代だからこそ、
親世代からも
「ちゃんと面倒を見てくれる会社を選べ」
と、言われているのかもしれません。
高垣工務店が目指すのは、
「お母さんみたいな会社」です。
外でどんなに大変なことがあっても、家に帰れば安心できる。
学校であったことをランドセル背負いながら報告したくなるような、
困ったときには真っ先に顔が浮かぶような。

そして、
あなたが大人になり、親になり、孫が生まれるまで、変わらずそこでお守りし続けるような。
そんな温かさと、どっしりとした強さを持った存在でありたいのです。
ナフサショックという山は、確かに高く、険しいです。
けれど、山があるからこそ、私たちは自分たちの「真価」を問われているのだと思います。
75年続いてきたバトンを次へ繋ぐために、この苦境にどう向き合うか。
お客様の不安をどう受け止めるか。
私達は、逃げません。
この地域で、皆さんと一緒に泣いて、笑って、
この激動の時代を「痛み分け」しながら一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
それが、この地で商売をさせていただいている私たちの、重い責任です。
真面目すぎるコラムになってしまいましたが、
これが高垣工務店の、そして私の本音です。
地域の困りごとをチャンスに変える。
それは決して儲けの話ではなく、
信頼をより深く築くチャンスだという意味です。
これからも、
どうぞよろしくお願いいたします。<(_ _)>

『お施主さまとは生涯のお付合い』だと思っております。人生で一番高い買い物。家の性能はもちろんですが、紀南地方は台風や雨・風が凄い地域。家を守る事と、お施主さま家族と人生の苦楽を共に生きる、生涯お付合いできる仲間を育てるのが私の使命だと勝手に思っております。家だけでなく、そんな暑苦しい会社ごとかってください!!
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